求職者動向201809

ドライバー職の求職者動向

「ノルワークス」(https://noru-works.jp/)を運営する株式会社アズスタッフ(本社：東京新宿区、代表取締役社長：小林周一、以下当社)は、2018年4月16日から同年5月16日の期間に派遣登録をした求職者726名へ、アンケートを実施いたしました。

＜調査内容＞ドライバー職の仕事探しに関するアンケート(2018年4～5月)

　・年齢
　・雇用形態へのこだわり
　・ドライバー職として働く理由

年々減少傾向にあるドライバー人口だが、今日の物流業界、運輸業界を支えるとても重要な役割を担っている。我々が普段当たり前に利用しているコンビニやスーパーに並んでいる商品も、ネットショッピングで注文した商品も運んできてくれるのはトラックのドライバーだ。バスを使って通勤している方もいるかもしれないし、残業で遅くなったり会社の飲み会などで遅くまで飲み歩き、終電がなくなればタクシーを利用しているなんて方もいるだろう。今の我々の生活は物流・運輸業で活躍するドライバーに支えられていると言っても過言ではないのではないだろうか。では、ドライバー職に従事しようとする方はどのような理由からドライバー職を選ぶのか

まず、弊社に派遣登録に来た方々の年齢構成比は20代以下が32%、30代が25%、40代が23%、50代が14%、60代以上が4%となった(『ドライバーの職探しに関するアンケート』https://noru-works.jp/pressrelease/job201807/)

日本の総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合は約3割(平成28年9月15日現在)となり、統計開始以来最高の水準だそうだ。さらに、平成27年の国勢調査の結果によって作成された人口ピラミッドを見ると、生産年齢層に占める40歳以上の割合が高いことが見て取れる。 (総務省統計局「統計Today　No.114」『「人口ピラミッド」から日本の未来が見えてくる!?～高齢化と「団塊世代」、少子化と「団塊ジュニア」～』(http://www.stat.go.jp/info/today/114.html)

これらの数字から鑑みるに、今後ドライバー職に従事する人口の減少はその加速度を増し続けていく一方なのではないだろうか。

平成25年度の厚生労働白書によると男性は20代の非正規雇用の労働者の内およそ半数は「正社員になりたい」と考えているようだ。 30代のそれは、20代のそれほどの高い数字ではないが、平均すると4割を超える非正規雇用の男性労働者の方が「正社員」として働きたいと考えているようだ。女性の場合は20代と30代であまり変わりがなく、およそ3割程度の方が同様に「正社員」として働きたいようだ。 (厚生労働省「平成25年版厚生労働白書-若者の意識を探る-」第1部　若者の意識を探る　第2章　多様化するライフコース　第4節　仕事に関する意識(http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/13/dl/1-02-4.pdf)

では、弊社へ登録に来たドライバー求職者ではどうだろうか。雇用形態への拘りを確認したところ、「正社員」と答えた人は全体の14.29%、「契約社員」と答えた人は5.63%、「パート・アルバイト」と答えた人は28.35%となり、実に半数以上となる51.73%の方々は「特に拘りはない」と答えている。

最後に、ドライバー職として働く理由について聞いてみた。「運転が好きだから」と答えた方が46.97%と群を抜いていたが、「自分のペースで仕事がしたいから」という回答が38.10%とそれに匹敵するくらい多く、この2つの理由だけで実に85%を占めていた。この他の理由としては「新たな資格等を取得し、キャリアアップしたいから」という回答や、「実入りがいいから」という直球な回答もあった。

【まとめ】ドライバー業界の求職者の雇用形態への拘りは一般求職者のそれに比べると少ないと言える。それぞれの雇用形態ごとに重視するポイントも変わってくるのは当然だが、雇用形態に拘りがない方も多くいるのが事実だ。ドライバー職は年々その数が減ってきており企業側としては人材の確保に苦戦している。そしてドライバー側としてはその方その方のライフスタイルに合わせて、自分のペースで仕事がしたいという方が多かった。本調査をきっかけに、これから求人募集をかける企業側としては、より仕事を細分化するなどして幅広い雇用形態や、勤務形態での雇い入れを検討してみてはいかがだろうか。
応募者自身に雇用形態を選んでもらうというのも面白いかもしれない。

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