運行管理者の給与事情

記事更新日:2023/10/13

運送業でドライバーと並んで欠かすことができない大事な役割が運行管理者です。しかし、運行管理者の業務内容を理解していない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、運行管理者の業務内容と資格要件、給与事情について解説します。


運行管理者の業務内容とは?

運行管理者とは、貨物自動車運送事業所において点呼によるドライバーの健康状態の把握や勤務時間のスケジュール管理を行います。ほかにも休憩施設の管理や車両の手配、事故の対応など業務範囲は広いですが、そのぶんやりがいのある仕事といえるでしょう。

また、運行管理業務は有資格者でしかないとすべての管理業務が行えないため、会社にとって必要不可欠な人材となります。運行管理者資格は、トラックなどの運行を管理する貨物とバスやタクシーなどの運行を管理する旅客にわけられ、運行管理者試験に合格する必要があります。

運行管理者の資格要件

運行管理者は、多くのドライバーの健康面やスケジュールを管理する重要な役割なので、資格を取得するには2つの要件があり、いずれかをクリアしなければなりません。

         5年以上の実務経験、かつ、所定の講習5回以上受講

         運行管理者試験に合格 (受験資格として1年以上の実務経験、または基礎講習を受講済み)

1番目の要件である、講習を5回以上受講しなければならないのは大変なので、ほとんどの有資格者は2番目の運行管理試験を受験する傾向にあるようです。

ちなみに合格率は年度によって変動はありますが、3040%程度となっています。

運行管理者の給与事情

運行管理者の給与ですが、会社によりまちまちといえます。求人サイトが調べた運行管理業務の平均年収は387万円ほどで、給与幅も235584万円と広い傾向です。ドライバーと比較すると給与水準は低めですが、肉体労働がほとんどないので、体力面での不安を考慮する必要がないといえます。また、運行管理者資格を保有していなくても、運行管理の補助者として採用している企業もあります。この場合は会社が資格所得のための援助が受けられる場合もあるようです。

まとめ

運行管理者の給与はドライバーと比較すると低めですが、拘束時間が短く肉体労働が少ないこともあり、体力に自信がない人にもおすすめできます。また、運行管理者は将来的にみても安定しているので転職にも有利に働きます。ドライバーの経験者なら道路交通法も熟知しているので、資格も取得しやすい傾向といえるでしょう。

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