タクシー運行配車管理者に向いている人、適性

記事更新日:2022/09/26

タクシー業界の中で無くてはならない存在がこの運行配車管理者という仕事です。この仕事に就いている人はあまり実際の乗務につくことはありませんが、その代わりに日々リアルタイムで稼働しているタクシーの稼働状況をモニタリングしてより効率的にお客様を獲得できるように車両運行を管理することになります。では、この仕事に向いている人というのはどのような人なのでしょうか。また、その適性についても今回まとめ、紹介していきます。確認していきましょう。


状況に応じて変幻自在な動きが出来る人
まず大前提としてこの仕事は、リアルタイムで状況に応じた臨機応変、変幻自在な配車管理が出来る人が従事することが求められます。例えば歓送迎会などでタクシー需要の増える時期などは歓楽街やいわゆる飲み屋街に多くのタクシーを待機させ、会社に大量のタクシーの予約が入った際には速やかに現状待機している車の中から現場に近いタクシーを選び出して無線で配車指示を出すという対応が求められます。そのため状況に応じて総合的な判断を下して指示を飛ばせる司令塔的な動きの出来る人は、この仕事に向いているといえるのです。

全体的な見通し力のある人

また大規模な会社になると常時営業に出ているタクシー車両の数も当然多くなります。そんな場合にはより大きく状況を捉えて全体的に見通しを持つというスキルが要求されることになります。そういった背景から、全体的な見通し力を持っている人はこの仕事に対して適性があるといえます。更に、急な交通機関のトラブルや災害、あるいは事件事故などで人の流れが大きく変化しタクシー需要が急増するというシーンも想定されます。実際にそういったシーンに直面した際、タクシー会社がどれだけ売上を伸ばせるかというのは他ならぬこの仕事に就いている人の手にかかっているのは言うまでもありません。1つの事象が発生した時に、それが巡り巡ってどういった需要につながるかを先読みして配車を管理するというスキルを持っている人は、なおのことこの仕事に向いているのです。

リーダーシップのある人

さらに配車管理者ということは、各営業者の上に立ってドライバーさんに指示を出す立場にあるという事になります。そのためドライバーさんからの信頼が厚く、リーダーシップを持って指示を飛ばすことが出来る人もまた、この仕事に向いているということができるでしょう。特に配車管理者は各ドライバーとも均等にお客様を割り振るというスキルも事実上要求されますので、そういった意味でも不平不満をいうドライバーには都度真摯な対応をし、そして信頼を勝ち取れるリーダーシップのある人でなければならないのです。

お客様の対応にも自信のある人

また、リアルタイムで稼働しているタクシー業界では日々お客様からのクレームがついてまわります。その中で特に多いのが「タクシーが来ない」という配車遅れに関するものです。これは最終的には回り回って運行配車管理者の責任に直結しますので、こういった部分のクレームについては運行配車管理者が直接対応するというシーンもゼロではないのです。そんな時にはお客様への対応力が求められますので、そういった対応にも自信のある人であればよりこの仕事に適性を持っていると言えますね。


まとめ

今回はタクシー業界における運行配車管理者の仕事に向いているのはこんな人、という内容で紹介をしてきました。やはりリーダーシップをもって他のドライバーに指示をだし、そして時には臨機応変な対応や采配をすることが求められる仕事だということがわかりましたね。その結果として、この仕事はリーダーシップを持ち、状況に応じて適切な指示を出しつつもドライバーの公平性も確保できる様ないわゆる「大岡裁き」が得意な人が向いているといえるのです。

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