タクシー運転手の年収とは?給与体系や年収を上げる方法も紹介

記事更新日:2024/06/03

タクシーの運転手は、お客様を乗せて目的地に安全に運ぶ仕事です。さまざまな人との出会いがあり、人の役にたっていることを実感できるタクシー運転手の収入が気になる方いるでしょう。
今回は、タクシー運転手の平均年収から給与形態、年収を上げる方法を詳しく解説します。
タクシー運転手のよくある質問にもお答えしているので、ぜひ参考にしてみてください。


タクシー運転手の年収とは?給与体系や年収を上げる方法も紹介

タクシー運転手の平均年収

   

タクシー運転手の平均年収は、361万3,300円です。
参考:令和4年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況 / 全国ハイヤー・タクシー連合会

国税庁が発表した「民間給与実態統計調査に」よると、日本の平均年収は「458万円」となるため、タクシー運転手の平均年収は日本の平均年収よりもやや低い状況です。
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査
しかし、全体の給与幅は比較的広く、働く地域・エリアや時間帯、運転スキルなどによって収入には大きく差がでることを知っておきましょう。
 

地域やエリアによって年収に大きく差がある

先述しましたが、タクシー運転手の給料は、地域やエリアによっても差があります。

タクシー運転手の平均年収が高い都道府県TOP3は、以下の通りです。

1.大阪:4,371,600円
2. 東京:4,259,800円
3. 兵庫:3,991,100円

大阪・東京は「平均400万円」を超える一方で、もっとも収入が低い茨城県の平均年収は「2,084,100円」で、平均年収にして200万円以上の差があることがわかります。

したがって、タクシー運転手としてしっかりと稼ぐためには、地域・エリアをしっかり見極める必要があるといえるでしょう。

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タクシー運転手の給与体系

タクシー運転手は、会社によって、給与形態が大きく異なります。タクシー運転手で主に採用されるのは、以下3つの給与体系です。1つずつ詳しく解説していきます。

・固定給制
・完全歩合制
・固定給+歩合制

固定給制

固定給制は、別名“A型賃金”と呼ばれています。
一般企業のサラリーマンと同様に毎月の給料が固定されており、売上や走行距離に関係なく安定した収入を手にできるのが特徴です。
場合によっては、会社が定めた売上を超えた分に発生する歩合が一部つくケースもあります。
固定給制の場合、未経験でも安心して転職できるメリットがありますが、現在では固定給制を採用しているタクシー会社はほとんどないのが難点です。

完全歩合制

完全歩合制は、“B型賃金”と呼ばれています。
完全歩合制は、「完全成功報酬型」の給与体系で、売上や走行距離に応じて給料が変動するのが特徴です。
完全歩合制の給料の計算式は「(月間売上)×(歩率)」で、頑張った分給料に反映されるメリットがあります。
常に高い水準の売上を上げているドライバーにとっては最も稼ぎやすく、タクシー会社は売上に準じて給料を支払うのでもっともリスクが低い給与体系であるといえるでしょう。

固定給+歩合制

固定給+歩合制は、“AB型賃金”と呼ばれています。
固定給制と歩合制の中間のようなシステムで、固定給にプラスして歩合給や賞与を受け取ることが可能です。
歩合給は、賞与として積み立てられ、一定割合を年2~3回に分けて賞与として支給されます。
ドライバーにとっては、固定給の安定感がありながら、自分の頑張りや売り上げが歩合給・賞与として反映され、タクシー会社は社会保険料が安くなるというメリットがあります。
固定給+歩合制は、昨今のタクシー業界でもっとも採用されている給与体系で、ドライバーとタクシー会社のどちらにも利点があるというのがポイントです。

タクシー運転手の年収を上げる方法

 

タクシー運転手の仕事をしていて「年収を上げたい」と考える方も多いでしょう。
ここでは、タクシー運転手の年収を上げる方法を3つ紹介します。

・歩合制の会社を選ぶ
・実車率を上げる
・エリア変更・転職

歩合制の会社を選ぶ

タクシー会社によって、給与体系や歩合率、無線配車件数などが異なるため、より条件の良い会社に転職することで、年収を上げられる可能性があります。
そのため、歩合制以外の給与体系のタクシー会社にいる場合には歩合制の会社を選び、歩合制の会社にある場合には歩合率が高い会社を選ぶのがよいでしょう。
ただし、売上や走行距離に応じて給料が変動するため、売り上げが低い場合には収入も下がってしまうので、注意が必要です。
 

実車率を上げる

実車率とは、タクシーの全走行距離に対して、実車(=お客様が乗っている状態)で走行した割合を示す数値です。
法改正により2024年4月1日から拘束時間や休息時間の一部が変更され、拘束時間は13時間以内で、上限は15時間(14時間超は週3回までが目安)となりました。
決められた時間の中で売り上げをあげるためには、実車率を上げることが絶対条件です。
実車率を上げるためには、まずはお客様を乗せる回数を増やすことや街の地理を熟知して効率を上げることなどを意識しましょう。
 

エリア変更・転職

先述しましたが、タクシー運転手の給料は、地域やエリアによっても差が出ます。
タクシーの営業エリアは法令で定められており、お客様の乗車地と降車地のどちらかが、営業エリア内でなければいけません。
そもそもの営業エリアにお客様が少ない場合には、エリアの変更やお客様が多い地域のタクシー会社に転職することをおすすめします。
観光地やイベント会場近くのエリア、空港や駅・宿泊施設が近いエリアであればタクシーの需要が高いため、収入アップが期待できます。
 

タクシー運転手のよくある疑問

未経験でもタクシードライバーとして稼げる?

タクシードライバーは、未経験でも稼ぐことが可能です。
それは、タクシー業界は、しっかりとした研修制度や手厚い待遇を設けている会社が多いから。
タクシードライバーは人手不足で需要も高いため、やる気さえあれば十分稼ぐことができるでしょう。
また、タクシードライバーとして働くための“第二種免許”の受験資格が緩和されており、第二種免許を取得する費用もタクシー会社が負担してくれることが多いのも未経験でも始めやすい理由のひとつです。

タクシー運転手になるにはどうすればいい?詳しく見る 

タクシー会社の選び方のポイントは?

タクシー運転手を始める時には、タクシー会社選びが非常に重要です。
タクシー会社の選び方のポイントには、例えば以下のようなものが挙げられます。

・会社の規模
・給与体系
・歩合率の高さ
・営業エリア
・研修制度や補償の充実度

あなたの生活スタイルや希望する働き方によって、適しているタクシー会社は異なります。
これらのポイントをしっかりとチェックして、あなたに最適なタクシー会社を見つけましょう。
 

タクシードライバーの必要資格は?

タクシーの運転手になるためには、「普通自動車第二種運転免許」が必要です。
普通自動車第二種運転免許を取得するためには、一定の条件を満たし、学科試験・技能試験・取得時講習を受けなくてはなりません。
また、これまで東京都・大阪府・神奈川県などの一部地域ではタクシー運転手になるために“地理試験”に合格する必要がありました。
しかし、2024年2月29日付けで、地理試験の廃止が決定し、タクシー運転手になるためのハードルが下がったことは、嬉しいポイントでしょう。
 

ポイントを押さえて、タクシー運転手の年収をアップさせよう!

タクシー運転手の平均年収「361万3,300円」で、日本の平均年収を下回ってしまいます。
しかし、全体の給与幅は広く、働くエリアや時間帯などによっても収入に大きく差がでます。
しかし、会社選びや働き方によっては年収を上げることが可能です。
転職も年収を上げるための1つの手段です。

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