2024年問題でドライバーの賃上げがされる?年収アップさせる方法も解説
2024年問題によって物流・運送業界は大きなダメージを受けることが懸念されています。
しかし、ドライバーの賃上げの噂もあるため、事実が気になっている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、2024年問題の概要からドライバーで年収を上げる方法まで、詳しく紹介します。

2024年問題でドライバーの賃上げが実施

2024年問題に悩まされている現状で、ドライバーの収入がどのように変化するのか注目を集めています。
2024年問題でドライバーの賃上げが実施されるとも言われていますが、実際はどうなるのでしょうか?
ここでは、2024年問題の概要とそれに伴うドライバーの賃金についてお話しします。
【おさらい】2024年問題とは?
2024年問題とは、“働き方改革関連法”の施行によって2024年4月1日からドライバーの労働時間に上限が設けられることで生じる問題のことです。具体的には、トラックドライバーの年間の時間外労働時間の上限が960時間までに規制されます。
時間外労働の上限規制があることで、労働時間や走行距離が短くなり、輸送能力が不足することが懸念されています。
また、労働時間の短縮による労働者の収入減少やそれに伴う離職による人員不足、物流・運送業界の売上減少、物流コストの上昇などが問題視されています。
もともと長期間に渡る人手不足に悩まされている物流業界にとって、労働時間に上限が設けられることは、収益を減少させてしまう大きな問題であるといえるでしょう。
2024年問題によってドライバーの賃金が上がる?
2024年問題によって、労働時間の短縮による労働者の収入減少が懸念されており、賃上げが重要なポイントとされていましたが、政府は2024年2月16日にトラックドライバーの賃金を10%前後引き上げる方針を決定しました。ドライバーの10%賃上げを実現するために、2024年3月には、トラック運送業の標準的運賃を8%引き上げ、荷役対価・下請手数料などの各種経費を加算できるような措置を実施したことを表明しました。
今後のドライバーの10%賃上げを実現するために、2024年3月から公共事業の積算に活用する労務単価を平均5.9%引き上げ、そのなかで一般運転手の労務単価はもっとも高い水準である7.2%の引き上げを行うとしました。
これらに荷待ち・荷役の対価等が適切にプラスされた場合、事実上10%を超える引上げとなります。
2024年問題によって企業に求められること
基本給・賞与のアップ
2024年問題のひとつが、労働時間の短縮による労働者の収入減少とそれに伴う離職による人員不足です。離職者を減らすためには、現在の残業手当によって稼ぐような給与体系の見直しが必要です。
そのためには、基本給や賞与をアップし、残業がなくても安定した収入を手にできるような環境づくりが必要となります。
ドライバーの「給料が減ってしまう」「生活が苦しくなる」といった不安を解消することで、ドライバーの人員不足となるリスクを抑えることができるでしょう。
業務効率化のためのシステム活用
2024年問題への対策としてもっとも有効なのが、業務の効率化です。業務効率化するためには、IT技術の活用が重要なポイントで、必要な業務にシステムを導入・活用し、DX化を進めるのがおすすめです。
それは、必要な業務にシステムを導入することで、労働力不足や長時間労働などの問題を解決できる可能性があるからです。
例えば、予約受付システムや車両管理システムを新たに導入できれば、運送業界で問題になっている荷待ち時間を削減し、トラックの稼働率をアップさせることが可能です。
さまざまな作業時間を短縮できるだけでなく、ドライバーにかかる負担も削減できるのは大きなメリットだといえるでしょう。
労働環境改善
2024年問題によって、人手不足がより深刻化することが予想されます。時間外労働時間が制限されることによって、1人あたりの売上が減少してしまうことが考えられるため、これまでと同様の利益を維持・向上するためには、人材採用・育成・定着を強化する必要があります。
そのためには、「働きやすい環境づくり」が重要で、長時間労働の是正や時短勤務制度の導入、福利厚生の充実など、労働環境・労働条件をしっかりと整備することをおすすめします。
ドライバーで年収を上げる方法

ドライバーとして仕事をしていて「年収を上げたい」と考えている方も多いでしょう。
ここでは、ドライバーで年収を上げる方法を3つ紹介します。
資格取得
資格の取得は、年収を上げるためにもっとも有効な手段です。ドライバーをしている方におすすめの資格には例えば、以下のようなものがあります。
・大型自動車第一種免許 ・牽引免許 ・フォークリフト運転技能者 ・運行管理者など |
資格を取得しているだけで、運転できるトラックの種類や仕事の幅が広がります。
会社によっては、継続的に「資格手当」を支給するケースも多いので、年収アップに繋がりやすいでしょう。
また、資格取得の費用を負担してくれる会社もあるので、事前に確認することをおすすめします。
深夜手当の付く時間に働く
ドライバーの仕事は、日勤の仕事だけでなく、深夜帯~早朝にかけての仕事もあります。原則として午後10時~午前5時までの時間に働くと、深夜手当として2割5分増しの賃金になります。
そのため、今すぐ収入を上げたいという場合には、深夜手当が上乗せされる時間帯に働くのがおすすめです。
深夜帯の労働は、交通量が少ないため、渋滞に巻き込まれることがほとんどないので、ストレスなく運転することができます。
また、日中の時間を自由に使うことができるので、平日の日中にしか開いていない役所や銀行、病院に行きやすく、家族や子どもとの時間がつくりやすいメリットもあります。
転職する
ドライバーの給与は、会社によって大きく差が出ます。そのため、ドライバーで年収を上げたいなら、条件の良い会社に転職することも検討するとよいでしょう。
運送業界は慢性的な人手不足の状態なので転職がしやすいのが特徴です。
ドライバー経験者であれば、すでに資格を取得していることから、即戦力として活躍することもできます。
また、経験者の場合は、月給や賞与が優遇されることもあることが嬉しいポイントです。
2024問題で10%前後賃上げの方針!ドライバーで年収をアップさせよう
2024年問題によって、物流・運送業界は大きなダメージを受けることが予想されますが、政府はトラックドライバーの賃金を“10%前後”引き上げる方針を決定し、さまざまな対策を実施しています。2024年問題があってもドライバーとして仕事を続けるなら、収入アップを目指したいと考えている人も多いでしょう。
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